大崎上島、木江地区の金比羅宮に備前焼き狛犬がいた。
フェリー乗り場の天満港から南に100メートルくらいの山の斜面にある
船で上陸する時は、南からだと注意していると鳥居が見えるので
だいたいの場所が把握出来るだろう。
入口は海岸線から1本中に入った通りに面している。
港からは、「古い町並みはこちら」、と書かれた看板の通りだ。
鳥居をくぐって急な階段を昇ると、社殿のすぐ下に狛犬が。
備前焼き狛犬だ…。岡山県の岡山市、備前市近郊で結構な数を見てきた
ので、いまさら驚きはしないが、ここは広島県の大崎上島である。
びっくりしたのなんの。でも、なんでだろう…。
今まで見て来た中で一番西に位置していた備前焼狛犬はどこだろう…。
現在地を地図で確かめると、本州で言えば竹原の南あたり。
竹原や三原にいたかなぁ。
備後のどこかで散発的に見たような記憶もあるが定かでない。
ちなみに、倉敷市までが玉乗り白御影石狛犬の勢力範囲で、
岡山市以東が備前焼狛犬の生息範囲である。
以前、境界はどこかと調べ歩いたら、倉敷市と岡山市の境界線とほぼ
一致していたのでビックリしたことがある。
あの辺りで道に迷ったら、もよりの神社に行って狛犬さんの材質を
見れば、どっちにいるかくらいは分かる仕組みになっている。
とにかく、群生範囲の西端は岡山市まで。
それより西はポツリポツリと散発生息しているのだが、一気に
最西端を更新してしまったのだ。
南はと言うと、香川の金毘羅さんで見たのが最南端。
全て見た訳ではないのと、記憶を頼りに書いているので、
いずれも今のところ、としておきましょう。
近寄って見てみましょう。「うん」の方。
うーん、暗かったせいか、少し手ブレしている。
「あ」の方。
残念ながら口が欠けてしまっている。
それを除けば今まで見て来た中では程度は良い方だといえる。
左右非対称のぐにゃぐにゃ笑い?が表情の特徴。
(ちゃんと理由があるらしい…)
このデザインは、備前地方ではよく見るタイプで、クローンのように
同じ表情の狛犬がふんだんにいる。
倉敷市の吉備津彦神社にもそっくりなのがいるが
(ここのよりかなりデカイ)
サイズはそれぞれ全く違うから面白い。
狛犬の国取り合戦で、隙あり!と大胆に忍び込んできた忍者狛犬さん
である。

by都市考現学研究所



備前焼を知らない人に、備前焼の狛犬の写真を見せると、
赤い色から、
「シーサー?」
って聞いてくる人がいます。